2017年10月20日

The Mighty Quail Trail 100K Race Report 11

100キロを走り終えて

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何はともあれ、制限時間内に完走出来て、オフィシャルフィニッシャーになれてほっとした。これが出来なければ、これまでの練習も、100キロの辛い道のりも私にとっては意味がなくなる。自分の中に大きな悔いも残っただろう。だから、これだけは外せなかった。最終目標が達成できて、ほっとした。

前回のスコーミッシュでも、足の痛みで後半は思うように走れなくなった。これを回避し、コースを通して走ること、自分をプッシュすることを今回のレースの目標としていたから、それが出来なかったことは凄く残念だ。この目標は、次回のレースへ持ち越しとなった。一方で、ウルトラでコースを通して走るということは果たして可能なのかどうか?普通のレースと違って、凄い大きなハードルなのではないかと感じた。これは、もう少しウルトラの経験を積む必要があるなとも感じた。50キロのレースでも良いから、来年はもう少しレースに出てみようと思う。

そして今回のレースは、後半に他のランナーに助けてもらったことが大きかった。エイドステーション3から、ずっと道しるべになってくれた二人のランナー。そして、最後に出会ったクリス。この3人がいなかったら、制限時間内は難しかったと思う。偶然の出会いに感謝。

忘れてはならないのがみゆきさん。最初から最後までサポートしてくれた彼女には感謝の言葉もない。彼女が居たから、前進できた。最後まで辿り着けた。予定より大幅に遅れてしまったことは本当に申し訳なかった。今度は、みゆきさんのサポートをしてお返しをしたいと思う。みゆきさん、本当に有難うございました。

翌日痛い足を引きずりながらバンクーバーに戻り(途中でみゆきさんにもう一度偶然会うことができた!)セントラルステーションまではスティーブが迎えに来てくれた。『その足で、途中で辞めようとは思わなかったの?』と聞かれて、辞めるなんて、これっぽっちも考えなかったことに改めて気付かされた。私だけではないと思うが、止められない限りは自分では辞めないんだと思う。痛かったけど未だ動けたし、残り30キロだったから。

左足の痛みは、アイシングなどの甲斐もなく痛み続け、なぜか足首まで腫れてくるという始末。結局お医者さんに診てもらって、肉離れのお墨付きをもらった。おそらく二回目に転んだ時に、筋肉を痛めて足首もひねったんだと思う。ただその時は、右のふくらはぎが痙攣したから他の痛みにおそらく気づかなかったのではないかと思う。しばらくは休養することになるが、また来年も100キロに挑戦したいと思う。お疲れさまでした!

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お疲れの写真は、みゆきさんから頂きました。被っているキャップとパイントグラスが完走者のシルシ

Mighty Quail Trail 100K
17:42:44 
27位/30名
出走者 48名
制限時間内完走者 30名
posted by やすよ at 09:36| バンクーバー ☁| トレイルラン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月19日

The Mighty Quail Trail 100K Race Report 10

Aid Station 4 to Aid Station 5

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写真はみゆきさんから頂きました

エイドステーション4を出発し、ゴールを目指す。途中、後ろを走っている女性とすれ違う。『Good work, almost there!』と声をかけて進んでいく。途中の道の分かれ目で、先ほどのエイドに居た自転車のお兄さんが、こっちだよと教えてくれる。この辺りのトレイルはThree Blind Mice Trail と言って、三匹の目の見えないねずみが駆けずり回った後のように沢山のトレイルが張り巡らされている。コースマークはしっかりついているのだが、疲れた心と体と痛む左足では、もう勘弁してーー!という気分になる。先にエイドに到着して、先に出発した二人は、あっという間に目の前から消えて、二人のヘッドランプも見当たらない。懐中電灯で森の中を照らし、行先を確認しながらヨタヨタと前を進むのは苦しかった。友人から借りた、消防士も使う懐中電灯のおかげで、反射シールが貼ってあるコースマークを随分先まで確認できるのがせめてもの救い。ここで道に迷うというミスは、絶対に犯せない。道に迷えば、アウト。制限時間には間に合わなくなるだろう。しばらくトレイルはごめんだわと思いながら、どこまでも、どこまでも続くトレイルをダラダラと進んでいく。そういえば、スコーミッシュの時も、しばらくトレイルはごめんだわと後半に思ったなあと、ぼんやり考えた。

少し山が開けたところで、一人のランナーが進行方向左手からやってきた。『ここどこ?』『コースだよ、ほら』と言って、コースマークを照らす。聞くと、エイドステーション3の後、おかしいと思って山の中に戻ってしまい、そこで道に迷ってしまったらしい。そのうち、ヘッドランプの電池も切れ携帯電話の電源も切れ、レスキューに救出されるしかないのかと思っていたところに私と遭遇したらしい。『良かったね。今晩は、すくなくとも宿泊先に戻って、シャワーを浴びてベッドで眠れるよ 笑』疲れていた私も、この出会いで一気に元気になった。『もう少しでトレイルが終わってKVRに出るはず。KVRに出れば砂利道で、そこからは最後のプッシュ』と言って二人で走りだす。彼の名前はクリス。エドモントンから友達と参加している。エイドステーション3の後の長い上り坂は、確かにコースマーク不足。あそこで不安になってコースを外れたり戻ったりした人は他にもいたんじゃないかと思う。私の場合は、目の前を二人のランナーが走ってたことが幸いして、迷うことはなかった。これはラッキーだったと思う。

そうこうしていると、やっとトレイルの出口に出た。前日に下見で来た、黄色のゲートとチェーンのかかっている木のゲートのところだ。覚えている!木のゲートを開けて外に出ると、アスファルトのひんやりした感じが足底から伝わってくる。久しぶりのアスファルトが嬉しい。ここもコースマークが無いが、とにかく道を降りていく。そうすると、KVRの入り口にコースマークがあった。記録を見るとこの時夜の11時。制限時間まで残り1時間である。ここから8キロ、未だ安心できない。

足の痛みを我慢しながら、クリスとKVRを走り続ける。クリスが居なければ、足の痛みのために歩いたかもしれない。二人だったからゆっくりでも走り続けることができたと思う。

暗闇でよく見えないが、両脇にはブドウ畑が広がっているようだ。途中リンゴ畑の横を通った時には、リンゴの甘い香りが夜風に乗って鼻をくすぐった。『りんごだね!』走り易いKVRも初めてだから、ゴールまで後どのくらいなのか検討がつかない。もちろん、GPSで距離は見ているが、5秒間隔のGPS記録にしているから、それほど正確ではないことと、それに頼りすぎることを恐れて距離はそれほど当てにしていない。オカナガン湖の傍の町のところまで来ているから、そう遠くはないはずなのだが、このKVRも永遠に続くように感じた。残り何キロ!という看板があれば助かるのに、そういう気の利いたものは一年目のレースには無い。大きなレースなら、いろんなところにコースマーシャルが居て、距離や行先の情報を与えてくれるが、それも無い。結構街中まで来ているのに、ゴールと思しきものが見えない。気持ちは焦る。残り、どのくらいの距離があるのだろう。

ようやく、こちらという矢印が出てきた。KVRを離れて、下に降りていくようだ。下りだ!クリスと二人で叫びながら最後の坂を下ると、ビーチの横に出た。このまま湖に入って両足をアイシングをしたい欲求にかられながらも、先を急ぐ。未だどの位距離が残っているのか分からないから、止まるわけにもいかないし、寄り道をするわけにもいかない。

ようやく今日のゴール、ヨットクラブの駐車場が見えてきた。どうやら人の集まっているところがゴールのようだ。クリスとストロングフィニッシュ。17時間42分。間に合った!良かった!100キロの長い旅がようやく終わった。

続く…
posted by やすよ at 08:58| バンクーバー ☔| トレイルラン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月18日

The Mighty Quail Trail 100K Race Report 9

Aid Station 3 to Aid Station 4

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Photo by みゆきさん

しばらく森の中を走ったが、すぐに森の外に出た。牧場の間の道路を東に上っていく。先にエイドステーションを出発した二人が、前方に見える。なんのコースマークも出ていないから、コースが合っているのか心配になる。ここは、前を進む二人を信じてついていくだけである。

山の夜が駆け足でやってきていた。どんどん、どんどん暗くなってくる。牧場の中に、何頭かのシカの姿が見える。野生の動物たちは、こういう時間帯に活動的になる。

途中からヘッドランプを灯し、前の二人を追いかけるように、足を引きずりながらついていく。上りでは近づくことができるのだが、下りでは二人と離れてしまう。そんなことを繰り返しながら、全身を使って、前進する。腕を振って、その力で前進する。この時に頭にふと浮かんだのは、ハードロック100という過酷なレースを脱臼した腕で走り優勝したトレイルランニングの覇者キリアン・ジョルネ。キリアンだって痛かったけど我慢して走ったんだ。自分だって頑張れる。自分、頑張れと励ましながら夜のトレイルを進む。つまづかないように、できるだけ走り易いところを選びながら前進する。絶対に制限時間に間に合いたいと思い、たった一秒でも無駄にできないと思い進む。夜のトレイルが、暗いとか怖いとかは、不思議と感じなかった。もちろん、前の二人のライトが見えるからというのが大きいかもしれない。この区間は、とにかく必死に前進した。制限時間内ゴール、それだけを思って進んだ。

エイドステーション3から4へは、ナラマタ地区の東側を北に進んでいく区間。前日少し下見をした区間で距離は16キロ。びっこの足に16キロはキツイ。またもや、次のエイドステーションまでの道のりがやたらと遠く感じた。どこまで行っても現れない。前の二人以外は光もない。音も無い。制限時間に間に合うのかどうか、絶対に間に合わせたいという思いで前進し続ける。

人の声が聞こえてきた。そして、エイドステーション4と思しき明かりがようやく見えてきた。その時に、前方からランナーが二人元気よく走ってきた。どうやら、この部分はコースが重なっているようだ。最初の区間で自分を追い越して行った人達だった。ようやく最後のエイドステーションに辿りついた。

この区間は、ほぼ予定通りの走行時間だった。この後はゴールだと思うと少しほっとした。体を温めるためにスープを飲み、炒めていたピエロキを二つもらった。とても美味しかった。『後2時間半あるから大丈夫よ、あなたの後ろにまだ沢山走ってる人いるし』と励ましてくれる。この2時間半で足りるのかどうか、とても不安だった。トレイルの中を走るのが、特に下りが本当に本当に辛かった。ここからゴールまでは13キロ。トレイルは後どのくらい続くのか尋ねると、『トレイルは後5キロくらい、残り8キロはKVR』と教えてくれる。KVRというのは、以前列車のレールがあったところを砂利のトレイルにしてあるアーバントレイル。KVRまでくれば、街中を走っているのとさほど変わらない。後5キロの我慢。

続く…

今日の写真もみゆきさんから頂きました!
posted by やすよ at 09:16| バンクーバー ☁| トレイルラン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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